「オタク差別」について今考えてることとしては、SNSで大暴れしているアンフェオタや表自戦士たちが戦っているのはアイデンティティ闘争であり、おそらく本人らの意識としては一種の「反差別闘争」でもある、ということだ。文化戦争と呼ばれるものはたいていそうなのかもしれないけど。だが実際には、アンフェオタ・表自戦士たちの大半はマジョリティ属性の持ち主であり、また現在のオタク的なカルチャーそのものも、かつての批判性を失って、むしろこの社会の差別的構造をそのまま反映したものになっているから、彼/彼女らのアイデンティティ闘争は、なんの抵抗もなく現実の政治に取り込まれ、権力による差別の再生産に利用されている。そういうことのように見える。
オタク的である人が、そのことによって嫌な思いをすることは今もあるだろうし、それはかつては「差別」と言いうるものだったかもしれない(正直言うと、違うとは思ってるけど。実際に存在していた/いるのは、オタクと結び付けられたある種の属性への差別であって、「オタク差別」ではないのではないか)。けど今アンフェオタや表自戦士たちが言い募るところの「オタク差別」は明らかに虚像であり、むしろそこにあるのは、「差別」という言葉を利用して戦士たちを糾合することによって生み出された、破壊的な力だけなのではないか。
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