珠算は、数字を瞬時に覚えて指を動かすので、それなりに脳に負荷をかけているのだろう。算盤のイメージが頭の中でできたら、暗算もやりやすくなる。
計算機がこれだけ発展した時代に、なぜ珠算か、というと、頭を退化させないため。使わないでいると、怠惰な脳はどんどん劣化してゆく。仮名漢字変換が発展した結果、手書きで漢字を書けなくなってしまう大人のように。
手書きで字を書くことに関して、速記法を独学しようと思っていたが、やはり文字の美しさを知る私としては、普通に文字を書いてメモを取ることにした。要点をまとめるために、脳を働かせて、最小限の文字数で記録を取る、という訓練になる。速記は便利かも知れないが、脳内で要約する過程を疎かにしてしまう可能性があるので、やらないことにした。計算機上で機械速記を学べば十分かと。