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今朝のローカルニュースを見ながら、手話通訳者の母と「今時の言い回しはどんどん通訳が難しくなっていく」という話題で盛り上がった。
新語や流行語、外来語の多用はもちろん、実は文法的にも通訳が難しくなる方向に進んでいると思う。

基本的に日本語は婉曲表現のほうがより丁寧な印象を与える。例えば評判のレストランに相手を誘うとしよう。
1.行きましょう
2.行きませんか?
3.行ってみませんか?
この三つだと1→2→3と丁寧度合いが上がる。でも、こういう構造は日本語を第一言語としない人にとってものすごく難易度が高い。

1.行きましょう「行く+ましょう(丁寧な勧誘)」"行く"の丁寧な勧誘
2.行きませんか?「行く+ません(否定)+か?(疑問)」→否定と疑問の組み合わせによる反問的な勧誘
3.行ってみませんか?「行く+見る(語調の和らげ)+ません(否定)+か?(疑問)」→行くのか行かないのか?見るって何を??状態。

何にでも「いただく」を付けるように、プロのアナウンサーも一般市民も遠回しな言い方がエスカレートし続けている。それによって日本語の学習や日本語からの翻訳/通訳の難易度が無意味に上がっていると思う。
特に手話は簡潔で直接的な表現を好む言語なのですごく相性が悪いと感じる。

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