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勝手にオーストラリア2本立てとして『ピクニック at ハンギング・ロック』レストア版,『マッドマックス:フュリオサ』観ました。 

『ピクニック〜』は10代の時に予告編で岩山で少女が行方不明になる怪奇性をメインにしてたのに釣られて観に行って「ふわふわした映画やな」と思ったのを覚えてる。そこから数十年,流石に違う見方に。少女は消えるべくして消える生,性,聖,清,精(同音異義語スゴイ)諸々として制,俗に対置されて,それ故に白鳥に重ねられコルセットや手袋等から解放される。ちなみに岩山に消えるのではなく物理的な解放(自死)を選ぶ子に重ねられるパンジーの花言葉って「私を思って」「ひとりにしないで」なんですね。合掌。
『フュリオサ』は『怒りのデスロード』の前日譚を例の如くの荒々しさでやり切ってしまうので79歳ジョージ・ミラー恐るべし。無論良い意味でのバカ丸出しのまま2時間半。アニヤ・テイラー=ジョイはシャーリーズ・セロンより肩幅狭いけどよく頑張った。
で,無理やり『ピクニック〜』と対比すれば消えるべくして消えるものに対置された俗が消えることに抗い生き抜くドタバタが『フュリオサ』かな。どっちが良いとか悪いとかじゃないけど,しぶとい『フュリオサ』に親近感。みんな観てあげないと次回作が頓挫するよ。

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