細田守や宮崎駿の田舎の因習や金持ちを踏み潰すような「鬼太郎誕生」を観ました
取敢えず映画館で観るの間に合って良かった。
汚いものを見せたらアカンのかよ,というような代物が多い中で,綺麗ごとの下に有象無象が層をなしていて能天気な希望はなかなか叶わないことをエンターテインメントに昇華していて泣けますね。
狂骨が妖怪以上に恐い金持ちは勿論,そこにぶら下がって生きてた村人まで全員襲う様は「レイダース」の聖櫃を開けたような状態で,あの村が日本自身であることも考えると中々に感慨深いものがあります。
原作につなげるラストは本当に良くできていると思います。(だってあの怨念による破滅の中から唯一生まれたのが鬼太郎ですよ)
なんか格好良いこと言って犠牲的であることを求める奴がクズであることを学ぶのは極めて教育的なのに,これPG12なんですね。
良い子はゴジラと合わせて観てバランスとって欲しいのに…
(ちなみに写真は水木しげるロードのがしゃどくろです。狂骨ではないけど)