二階堂の、この感覚、ちょっと分かるンすよ。
昔、草劇団に入ってましてね。
一回劇をやるのも大変なんですよ。まず、前回ケンカした劇団員が辞めるでしょ、人が足りないから他劇団から出てくれる役者さんを交渉して、脚本決めて稽古場決めて配役が決まった後の役者がパートナーとの諍いで来れなくなって(以下5000字略)、
で、一つ芝居をやったらもうその苦労を労る打ち上げを徹夜でやって達成感で翌日爆寝して次の芝居をやろうとしたら、、、、、
なんてやってるとね、まじで数年簡単に溶けます。まじで。
私は16歳から参加してて「これ続けててもプロになれないな」って気づいたのが21歳。5年溶かしたけどその後派遣から正社員になる、とかのルートに支障はなかった。
二階堂は話の始まりですでに10年溶かして、現在18話で6年溶かしてる。16年溶かし。
このあと何年溶かすのかッ!
そして。。。
方向転換して、会社員にはなったけど適応障害で傷病手当もらってる、結局何者にもなれていない私は、
「自分の人生なのに溶かして何が悪いんだよ」と、
二階堂に言われたい気もする。
福本伸行、二階堂の年齢どこまで進めるんだろう。。「まだ若いじゃん!」と笑っていたのが、目を見張るスピードで年齢を重ねる二階堂。ああ見届けなくちゃ。。
いやあ。。。。
「何者にもなれていないコンプレックス」とか、捨てた、降りられた、と思ってたんですけどね。。。。
まだ若くてもがいている35歳の二階堂の、下心あり調子の良さありの夢追いを、自分の過去を懐かしむように苦笑してたら、自分と同じ年まで追いついてきて真顔。すげーーー真顔になった。苦笑から笑いが取れた。
「他人事だと思ってんじゃねーよお前の話だよ」って言われた感じッス。。
いや、それでもクリティカルじゃない。私は色々属性が違うからかすってるだけなんだけどそれでも結構ダメージ受けてて、福本伸行、さすが無為な人生の「見せ方の引き出し」が多いな・・・(血反吐を吐く)