自閉スペクトラム症とジェンダーディスフォリアについて
自閉圏の障害とジェンダーアイデンティティの障害は確かに交差すると思います。しかし自閉圏の障害もジェンダーアイデンティティの障害も自分の皮膚の外側にある障害であり、当事者本人の障害じゃないのです。彼らを独立した多様な個人として受容できない社会がおかしいということです。
問題は、マジョリティ中心、シスジェンダー中心の制度設計にあるのだと思っています。したがって、英国のGIDSの閉鎖は必然です。GIDSが持続可能な組織ではなかったというだけです。
精神科医や医療従事者は医学モデルに依拠し過ぎていて社会構造全体が見えていません。非常に自己愛的であり、自己愛的であるということは有機体組織として自律しているとは言えません。簡単に言えば、自分に酔っていて自分自身を疑うことを忘れてしまっているように思います。