ラカン派の精神分析は普遍性を追求するので「いま、ここ」の一度きりの関係性を重要視する精神分析的な臨床とは相反するんですよ。本質主義に偏るということは人に信を置くというよりイデオロギーに信を置くということなので結局自分自身にはなれません。要はどこまでいってもインチキに過ぎないということです。無常観というものがないのです。