『うどん陣営の受難』津村記久子 (U-NEXT)
読了。タイトルでなんじゃそりゃ、と思ったが津村記久子なのでよくわからんまま読む。内容としては「社内政治」の話らしいのだが、オフィスがあるような会社に勤めたことのない私は「政治の話じゃん…………」と思って読んでいた。ガチで社内に「陣営」とかあんの??? こわ…………。
それはそれとして、草の根とはなんなのか、とか、「大義」のために個としての尊厳が蔑ろにされがちなこと、とか、陣営に分かれていてもひとりひとりを見てみれば人格が(当然)あるのだとか、投票を棄権するっていうのはどういうことかとか、どっちを選んでも最悪なときにどうすればいいのかとか、気持ちがボロボロで「誰かに決めてもらいたい」ときってあるよね〜……!! とか、そういうひとを否定しないこととか、こんな薄い本なのにかなりぎゅっと詰まってんな……と都知事選を思い出しながら読みました。選挙が終わっても日々は続くのだ。