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「あなたを守るため」という言葉で兵器を買う、「あなたを守るため」という言葉で20億の予算で兵器を他国へ“支援”する、「あなたを守るため」という言葉で市民を生涯働かせる、「あなたを守るため」という言葉で税を増やす、「あなたを守るため」という言葉で軍事費を世界3位にしたがる、「あなたを守るため」という言葉で教育に介入する、従属の精神を養わせる、自己と他者を大切にする機会を奪う、「あなたを守るため」という言葉で女性や子供から自己決定権を奪う、「家庭を守るため」という言葉で差別を守る法を作る、人権侵害を維持する、「あなたを守るため」という言葉でレイシズムを“治安”の話にする、「あなたを守るため」「あなたを守るため」「あなたのため」。
あなたってどいつだよと思う。
やってることは間違いなく家父長制の中のDVじゃん、大事なのはイエが続いていくことだろ？？？ となるのだけど、この「あなたのため」という、『正しく』『善意の』言葉、マジで思考を縛ってくる、というか罪悪感を被せてきやすいと思う。本っっっ当に嫌らしいし憎らしい。殴りたい。
「いやいやいやふざけんなよ！？」と椅子から立ち上がって叫ぶことが「隣の人のことを考えてないんですね」「自分のことばっかりですね」「こういう人が“あなたたち”を危険にさらします」っていう『自己中心的なやつ』に繋がってしまいがち。言いたいこともわかるけどねえ、ほら、みんな頑張ってるじゃない、偉い人も頑張ってるじゃない、ね？ と椅子に座らせられる。殴るべきは壇上のあいつなのに、そういう隣の人に腹が立って泣きたくてもどかしくて仕方なくなってしまう。殴るべきは壇上。