またつくたべドラマの話をするんだけど……(しごおわだよ……)
漫画やアニメが実写化する、というときに、【原作ファンからのジャッジ】の視線は絶対にある。まあそれはね、そりゃそうよ。好きな作品が同じタイトルでやばいものになって周知されたら嫌だもの。と思うんだけど、そのジャッジの基準の大部分が【いかに原作のキャラクターのトレースに成功しているか】に依ってそうだなってところに、ものすごく強固なものを感じて顔をおおっている。とにかく実写化においてはキャラデザを合わせることが非常に重要である、というのがむしろ視聴者側から常識レベルのものとして求められていて、ドラマが始まる前にそこで既にひとつの評価が下ってしまう。
ドラマ化が決まったとき、あえて言及は避けたけど、私も「春日さんぴったりじゃん」と思ってしまった。イメージ通りだ、と思った。思っちゃうんですよねえつい。それが自分ですごいモヤモヤしたのよ。私がキャスティングについて言及を避けたのは、つくたべという漫画が【いわゆるデフォルトで設定されているシス女性主人公】のデザインを「いやいやいや現実はそういう造形ばっかじゃないに決まってるしそれで最高なんだよ」って感じにキャラデザをしてて、それで、それで……なのに……その【私たちの正解の春日さん】にいかに現実の人間が当てはまってるかってところでテンション上げるのは………………どう…………ええ………なんかそこじゃなくない…………となったから。私も「うわ春日さんだ!」ってなったんだけど。反射だよね。染み付いてるんだな。
【原作リスペクト】の言葉で、すごく考え方が限定されたり、雑になったり、判断基準がガラッと変わってしまったり、はあると思う。愛はこわい。