なろう・カクヨムを定期巡回している家人と話していて、東西問わず実はネット小説ポータルには大きく両極端の2種類の人間が徘徊しているのではとふと思いました。ひとつは本来小説を読まないが、ネットで無料なので読み始めた人たち。残りは売ってる小説にない変なものを求めている、私のように面倒臭い読書オタク。多分前者のボリュームの方が大きいが後者の方が声が大きい。運営はバランスが大変でしょうね。
体感として、普通に売っている話題作を電書ショップや書店で購入して読む中間的な層が、思ったよりいない。英語圏の読書家がよく使っているハッシュタグでwattpadの話題を振っても反応薄いんですよね。で、最近厳格な大人たちからは未成年がびーえるじーえるを読めちゃう危険なサイトとして認識されている。(日本語圏での何でもありユースカルチャーからすると不自然なくらいお行儀が良いものが多いというのが当方の理解なのですが……)
俺の彼女はケルベロス、とかクリシュナwattpadにあわらる、みたいな変なものの話がしたい。
だらだら書いてしまってここまで何が言いたいかというと、リアル本にならばそれなりのお金を使ってくれる中間層が、まだ大きく流入してきてくれていないので、やっぱり中の人はマネタイズが大変なんじゃないかということです。最近はwattpadコミュニティに小説講座みたいなのが増えてきたというのは、あれだ、クラフトするよりクラフトの仕方を教える方が儲かる、という生態系ではないか。