きくお個人勢希望の星説について少し詳しい話を聞いた。
個人勢というのはつまり、メジャーレーベルなどに所属専属をしていないということなんだけど、実はこの所属という概念自体がアメリカの音楽業界ではとっくに時代遅れになっていて、日本でもその流れになっているっぽいんだわ。
要するに「何かあるたびに都度、個人として業者を雇う」みたいな形式が主流になっていて、メディアも音楽家もその流れをまったく一般に周知しないが故に知らない人が多いわけ。
まあ誰も得しないし、べつに面白い話でもないからね。
日本の音楽界的な感覚からしたら「所属せず個人勢でここまでのことをやる」は確かに一見すごいことなんだけど、ある意味では「所属システムなんかとっくに時代遅れになってます、当たり前のことになってきてます、だから個人勢ってのを殊更に記事してないだけ」ということでもある。
メジャーレーベルの従来式のやり方が海外展開にまったく通用しないのは明らかで、むしろ海外展開がうまくやれるのは個人勢という現代式のスタイル以外にあり得ないってこと。
それが俺の存在でまたひとつ可視化されただけ。大きな希望の星というより、大きな転換の流れの一例って感じっぽいな。