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『ラ・ロシュフコー箴言集』
二宮フサ訳、岩波文庫 1989年12月発行

"人が悪徳をとがめるのも、美徳を称えるのも、すべて私利私欲からにすぎない。"

"真実は、見せかけの真実が流す害に見合うだけの益を、世の中にもたらさない。"

"愛されていると思い込むほど自然なことはなく、またこれほど当てにならないこともない。"

"誰も彼も自分はほかの人より抜け目ないと思っている。"

"虚栄心の種類はとうてい数え切れない。"

17世紀のフランス貴族ラ・ロシュフコーによる箴言集。日本で言うと江戸時代初期の本だけど、大半は今でも通じるものがある。人間は変わらないものね。こういうのって、若い頃もそれなりに楽しく読んだけど、ある程度の人生経験を踏まえて読むと、ますます楽しめるものだと思う。

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