『グイン・サーガ 4 ラゴンの虜囚』
栗本薫著、ハヤカワ文庫 1980年6月発行
表紙はモンゴールのマルス伯。セム族だけではモンゴール軍を食い止められぬと考えたグインは、幻の巨人族ラゴンに援軍を請うべくノスフェラス奥地へ単身足を踏み入れる。その頃、モンゴール軍に潜入したヴァラキアのイシュトヴァーンは、グインの計略どおり、青騎士隊を誘導し全滅させる。グイン・サーガは地の文も良いけどセリフもまた良い。兵卒は兵卒の、騎士は騎士の、一軍を率いる歴戦の将軍は将軍らしい知恵と言葉を持っている。そういうセリフのひとつひとつが作家栗本薫の非凡さを際立たせているように感じる。
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