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『タイムマシン 他九篇』
H.G.ウェルズ著、橋本槇矩訳、岩波文庫 1991年5月発行

子どもの頃、たまたま「タイムマシン」の映画を休日昼間にやっているのを目にして、当時はまだ映画もほとんど見たことがない歳で、一度しか見てないのに強烈にイメージが残っている。80万年後、文明が発展した後に衰退した未来のイメージ。そのはるか先の、薄暮の中、赤く暗い太陽がじっと動かない空と、荒涼とした海岸の光景。ハッピーエンドな物語ではない。ボルヘスは「残酷な奇跡の物語」と呼んだ。美しく魅力的な小説だと思う。

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