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『高校生のための批評入門』
ちくま学芸文庫 2012年3月発行

帯にあるように「珠玉のアンソロジー」だと思う。本書に収められた51編の文章は、著者の批評精神の発露でもあり、読者に批評を促す契機でもある。感性が豊かな年代のうちに読んでおきたかったけど、大人になってからでもじゅうぶんに楽しめると思う。

"私たちは「他者」に出会うとき、驚きや違和感を覚える。その時、本当に「私」を意識する。これが批評の始まりである。"

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