大晦日の朝に…
今年一番ハッとさせられたのは、NHKBSプレミアムの「ヒューマニエンス」で「恐竜は1億6千万年も栄えたけれど知的生命は生まれなかった」という発言だった。
ホモ・サピエンス以外のヒト属を全て含めても500万年程度しかないのと対象的だが、それだけ長期間栄えていたにも拘らず、人類の様な知的生命が芽生えなかったのは、
生命にとって「高度な知性」というのは究極の目標でも何でもない、
ということ。
ホモ・サピエンスにとって何が幸いして高度な知性を獲得するに至ったのかはわからないけれど、進化論的には何かしらの条件がよほど重ならないとこういう方向に来ない、ということだろう。
ということは、ホモ・サピエンスが仮に滅ぶ日が来たとして、次に新たな「高度な知性」を備えた生命体が現れる日が来る確率は極めて低そうだし、ひょっとすると二度と来ないかも知れない。
今のままだとホモ・サピエンスに22世紀が来ないのではないかというくらい先行きが危ういが、そうなってしまったとして、その顛末を理解しようという「高度な知性」はもういないのじゃないかな、という気がする。