フォロー

著作権法の本質が(財産性や私有性ではなく)創作性の保護ーーつまりは特別扱いーーにあるとしたら、昨今の国際潮流と著作(writings)概念は根深いところで対抗する。「人類の所産はなんであれ文化であり芸術たりうるんだ」とする今風の文化多様性の追求や、機械補助による情報生成、無人の観測-処理システムの存在とか。ざっくりいえば、これは才能と凡庸の対立っぽく見えなくもない。都市社会の生活道徳が「ありふれた人生にも価値があるから、丁寧な生活を心がけたいね」と説くとき、その価値は財産権のみによる整理になじまないのだけど、著作権法は知的財産の保護に用いられているから、非-経済的価値と経済価値が仕分けづらくなっちゃうというか。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。