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『焔と雪』読了。

なんともやるせない、ネタバレするとある種の叙述トリックな仕掛けがあるつくりなのですが、その理由がしみじみと悲しいお話です。
箱庭に閉じ込められた人の有り様が歪になるのは致し方ないけれども、自覚なく、緩く撓められているのがまた悲しい。
似たようなシチュエーションのバディものの探偵譚はいくつか思いつきますが、こんなに煙った空気でありながら退廃的ではない、苦みの効いたお話をちょっと思いつかないです。
続きがあったら読みたいな。

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