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 仏国民議会選挙は明後日30日に第一回投票が行われる。事実上、この日の結果で決選投票もほぼ「決まる」。

 というのも、歴史上もファシズムの流れを汲むルペン(国民連合)と反ファシズム「新人民戦線」と決戦投票となれば、これはほぼ人民戦線の勝利となる。

 何と言ってもフランスは「右」か「左」かの二択しかなければ、8-2あるいは7-3で「左」が勝利する政治文化である。

 21世紀に入って、なんとかその政治文化を変えようとして、マクロンを代表とする政治エリートは「右」でも「左」でもない「中道」を演出してきた。

 この所謂「中道」とは新自由主義の代名詞であり、これが加速していくことで「ウルトラ中道」ないし「エキセン中道」が政治的舞台及び言説の世界を席巻して来た。

 ところで、新人民戦線の最大会派「服従しないフランス」の党首メランションは下のリンクで見れるように、なかなかに演説がうまい。twitter.com/inlaforet/status/1

 「たとえ周りに誰もいなくなっても旗を掲げること」、「例え夜がどんなに暗くとも光は消えることはない」と若者に呼びかける。

結びは「今はどんなに小さくともいずれ残り火が燎原の火となって燃え盛る」。
 
この演説、実は12年前のものだが、世界が「燃え盛る」時はついに来たようだ。

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