イスラエルがパレスチナに酷い殺戮を行いアメリカはじめ民主主義を標榜する国々がそれを支援していることで、人権や民主主義が終わるという言説もあるけれど、私は一部の国々というか人々が独占していた価値観を、明け渡すとき?なのかなと思う。うまく言えないけど。人権なんて本来は誰にだってあるものなのに、それをこれまで好き勝手に人権尊重すべき人と人権を無視してもいい人たちを分けてみないふりをしてきたことが問題なのじゃないかなと思って。うまく言えないんだけど…。

イスラエルのガザ攻撃への「モヤモヤ」の言語化が求められると思ってます。

そこで自分もちょっと考えてみました。

問題は国際社会のダブルスタンダードです。少なくとも、平和と人権を守る国連のシステムが有効に機能する方法を考える必要がある。

国連機関や、国際刑事裁判所、世界中の国際法の専門家ら、それにアルジャジーラを筆頭に一部のメディア、ジャーナリストらは、ガザのジェノサイドを警告しています。

グテレス国連事務総長、ターク国連人権高等弁務官、テドロスWHO事務局長、UNICEF、複数の国連特別報告者。加えてカーン国際刑事裁判所検事。いずれもガザの状況を非難。

しかしアメリカを筆頭にG7諸国はイスラエル支持を打ち出し動きが鈍い。

国連安保理では、停戦案にアメリカが拒否権発動。11/15にマルタ提出の一時戦闘停止案がようやく可決。しかし米英露は棄権。可決後もイスラエルは攻撃を続けています。

国際社会のダブルスタンダードにグローバルサウスの国々は幻滅しており、先進国が言うきれい事はもはや信用されないでしょう。

自分の意見は「国連システムの改善を希望」です。常任理事国(米英仏露中)の権限を世界中の国々に委譲して分散することが一つの解決だと思うのです。
mstdn.jp/@nasukoB/111430259952 [参照]

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……もっとも、こういう話をしていると最後は暴力(軍事、安全保障)の話になる。

この話をちょっとだけ。

軍事力が優勢な相手には、正論は言えても実力行使はできない。

ウクライナへのロシア侵攻も、アメリカの支持を受けたイスラエルによるガザ攻撃も、状況は似ている。

一つの落とし所は軍縮と国連常備軍の設立かもしれない。ただし、そういう話し合いができる場がないのが問題。

SFだと、圧倒的に軍事優勢の宇宙人がきて結果的に地球が平和になる話があったりします(「幼年期の終わり」の前半)。

中国SFの「三体」は、全宇宙的な暴力ゲームの話でした。

暴力のゲームが今後何百年も続くのか、それとも……

人類の叡智は、こういう分野でこそ求められていると思うのでした。

暴力の話から、平和と人権の話に戻ります。

平和と人権はフィクションです。もっとも、国家も貨幣も、法律も株式会社も、宗教も学問も、自然界には存在しない人工物であるという点でフィクションです。フィクションを馬鹿にしてはいけません。

国家権力には暴力(軍隊、警察、ほか法執行機関)の裏付けがあり、貨幣価値には徴税という裏付けがあります(租税貨幣論による)。では平和と人権にはどんな裏付けがあるのか?

国連は平和と人権を守る組織。その裏付けは第2次世界大戦の戦勝国である安保理常任理事国が参加していること——のはずですが、現実には安保理はしばしば機能不全に陥り、国連軍は組織されません。

では実際の国連の裏付けは何か。設立いらい国連憲章と世界人権宣言、各種国際法を守り続けてきたこと——言葉で書かれた文書と権威が裏付けなのだと考えます(なのでガザの虐殺は国連の権威にとって大きな脅威です)。国連は各種宣言や条約、国際法という「言葉」で成り立っているわけです。

言葉はフィクションを作り機能させることができます。言葉、アイデアの力をより有効に使えないか、これが考えるべき方向性かなと思っております。

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