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人道・人間性(humanity)は、19世紀的な、ロマン主義的な文学作品の中心的な主題だった。言語化するなら「すべての人間には尊厳がある」。ヒーローも、悲劇のヒロインも、悪役も、クズ人間も、ひとしく人間。(ただ、クズ男に対してやや甘めかも)

手塚治虫のマンガ作品が描いてきた人間ドラマの主題もhumanityだ。

人権(human rights)はもう少し理屈っぽい。理屈っぽいので人権そのものはドラマの主題になりにくい。ただ、差別問題やジェンダー問題を扱ったドラマはたくさんある。

人権は人間の尊厳を守るための「権利」をリストアップして国際法で守るようにしたもの。人種や性別などで差別されない権利、奴隷にされない権利、拷問を受けない権利、民主主義の手続きに参加する権利、裁判を受ける権利、移動・移住の自由、職業選択の自由、労働の対価として尊厳を保てる賃金を得る権利、思想・信条の自由、表現の自由、そうした権利を明文化した。

人権状況は、コツコツ積み上げるように少しずつ改善していくもの。しかし差別主義者によるバックラッシュや、戦争、災害でドカンと状況が悪化する。

私たちはゆっくりでも粘り強くコツコツを続け、なおかつドカンを防がないといけない。

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