今回の問題で科学的に最も確からしい態度は、今後の影響についてはまだはっきりとわかっているわけでなく、科学だけの立場では限界がある、という判断留保の姿勢かと。
ここにもあるように。
トリチウムは遊離、非遊離の有機トリチウムとして生体に取り込まれ、ベータ壊変で半減期12年くらいだけれど、実験動物や幾つかの生物では取り込み、濃縮、生存率低下、染色体異常などが他の様々な論文で示されているし、海洋〜大気〜土壌〜河川を循環する論文もあったし、今後の人体への影響はまだ未知数。
拙速が最も慎むべきものかと。
日本の問題の本質は汚染水放出を外交、政治的問題と絡めて、というより外交、政治的問題主導で判断決定している点で、やはり未来に色々な意味で禍根を残す悪手かと個人的には。