「婉曲語法と撞着語法」
401kを「確定拠出型年金」と表現する語法、「ユーフォニズム」と書きましたが、よく考えればこれは401kに関しては「不正確」です。
401Kは元本保証なし、つまり目減りあり、最悪の場合ゼロになるわけですから、「婉曲語法」ではなく「撞着語法」です。
「撞着語法」、詩などでは「黒い太陽」(ネルヴァル)など、重要なレトリックではあります。
しかし、散文、とくに年金制度や原発問題の場合、やはり「猫は猫と呼ぶ」ことが必要。
であるから、原発汚染水は「ALPS(アルプス)処理水」ではなく「原発汚染水」と呼ぶべきです。
日本語政治空間では悪い意味で、婉曲語法、撞着語法が多用されますので、このあたり意識的になる必要があると思われます。