フォロー

米国の地域研究

米国の地域研究は、米国が世界システムの覇権国家となるWWII中に創設されたものであることは事実。

東アジア研究は、日本そして中国を「知る」ために立ち上げられた。その第一世代がH.ノーマン(日本)、O.ラティモア(中国)、A.ビッソン(中国・日本)。(であるから朝鮮研究は一世代遅れる)

ただし彼らはレッド・パージによって国外追放、教授職解雇、あるいは外国人であるにも関わらず自殺に追い込まれ、第一世代の研究は米国では一時葬られた。

ダワーなどベトナム反戦(第三)世代になって、ノーマンは1970年代になって再評価される。

東南アジア地域研究は「グローバル冷戦」の必要から創設。ちなみに「東南アジア」とはWWII中に日本軍が占領地域を指す地政学的概念。

その中から日本でも著名なB.アンダーソンなどが出てくる訳だから、「懐が深い」面もある。アンダーソンは1965年のスカルノ打倒(CIA・MI6関与)のクーデターを批判して、インドネシア入国禁止となる。

しかし、鶴岡さん推奨の「ソ連研究」は欧州やラテンアメリカなどでは全く通用しない単純極まる善悪二元論。

ダワー等は、これを批判するウィスコンシン学派の流れ。ウェスタッドやマゾワーの「グローバル冷戦史」の視点もここから派生するのです。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。