「大本営」と言う言葉を聞いて、とても恐ろしいと反射的に感じるのはもう今の60才前後までなんじゃないかとふと思った。

私の5歳違いの妹ですら（本人のキャラも大きく影響してるだろうけど）、多分、あんまり反応しないんじゃないかな。

私が生まれたのは、戦後15年くらいしてから。そのあと東京オリンピックがあって、日本は本格的に高度経済成長期に入った。

私が物心ついてからで考えると、戦後20年…いや25年くらいは経過してからかな。

もう戦争の面影はほとんど街から消えていた。駅前の傷痍軍人さんの姿くらいかな…私が直接日常で目にしていた戦争の傷跡は。妹はそれすら知らないだろう。それでもまだ私が小中学校に行っていた頃までは、親や学校現場の教育やメディアはまだそれを記憶していて、端々にその記憶が語られる場面があった。

でもせいぜい70年代前半くらいまでですかね。

そう考えると、あれだけの惨事があったのに、人間が覚えていられるのは、75-45で、どう長く見積もっても、30年間くらいが関の山ということか。少なくとも日本人の知能では。