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本にせよ映画にせよ音楽にせよ、大多数の人はそんなに興味がなくて「年にひとつかふたつ作品に触れる程度」なのだけれど、そうではない層となると一気に「年中作品のことばかり考えてる」みたいな怪物ばかりのようで、ほどほどのところの人が見当たらないような気がしてくる。

本に関しても、リアルの現場で話す人のほとんどは何にも読んでない人で、インターネットにいる人は僕の知らないあらゆる本を読んでいそうないかめしさを纏っている。

これはかなり誇張してはいるけれど、じっさい本を読み始める段階では「こんなもの読んでるのは自分だけだろう」みたいな勘違いを抱きがちであるし、すこしでも本格的にその道に踏み入れてみると「この界隈でもっとも本を読めておらず、おさえるべき基礎教養すらおぼつかない自分はいちばんの雑魚なのだ、恥ずかしい」とこれまた極端な思い込みを叩き込まれる気がしてしまう。

まったく関心がないわけでも、プロフェッショナルでもない部分。初心者と上級者とのあいだにあるはずの中級者というのは、おそらくあらゆる場から見えづらい。でもこの層が厚いほうがいろいろヘルシーな気がしてる。読み書きや鑑賞、制作といったものたちに対する、週末の草野球的な関わりかたをどのように発明するか。そんなことばかり考えている。

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