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先週から日曜美術館の「私と○○」シリーズの再放送が始まったけれども、武満徹さんがルドンを語る凄い回が来たわよ……。

おとなのEテレタイムマシン
『日曜美術館 「私とルドン」 武満徹』
6月8日(土) 午後10:00〜午後10:50
nhk.jp/p/ts/NL2MGZPNVN/episode

「ルドンの眼差しは記憶の眼差し。生命が初めてものを見た時の起源の記憶」

「目に見えない動く力、独自の内面に見えるものを見ている。命の源泉を見えないものに還元している」

「(白黒の表現を)暗く陰湿なヴィジョンには見えない。日が落ちた夜の闇の世界の中でも、暖かい陽の光を浴びてきたような、安らぎみたいなものを感じる」

「描かれる木は大地と天を繋ぐ存在、光と闇、生と死、相反する二つを表しているように感じる」

「ルドンの黒には全ての色彩が隠れている。今は明かりが多過ぎて見えなくなってきているものを、繊細なルドンは感じ取って来た」

「晩年の色彩豊かな作風を不思議には思わない。白黒の時代から(色が)見えていた。それが表現できるようになっただけ」

「ルドンが見えないものを見えるよう表現したように、僕は聴こえていないものを引き出せる作曲家になりたい」

……いやはや、凄い回でした。

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