杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、11月号(10月刊行分)その3です。
杉江さんが壁井ユカコ『不機嫌な青春』(集英社)、私が韓松/山田和子訳『無限病院』(早川書房)を紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=EqvhqFlTDLk
『不機嫌な青春』は『2.43 清陰高校男子バレー部』などで知られる作者によるSF短篇集です。
特殊能力と思春期の悩みを絡めた青春SFをはじめ、風船飛ばしから文通が始まったり、なぜかCDにこだわる少女と出会ったり、お話の作りも題材も懐かしいテイストが利いています。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087718829
『無限病院』は中国SF四天王の一人に数えられる韓松の初邦訳長篇です。
本篇冒頭で主人公が総合病院に担ぎ込まれ、あとはタイトル通りひたすら病院と医療の話です。前半どこにつれて行かれるのか不安になりますが、後半は悪夢めいた世界はそのままにSF的にもスケールアップして行きます。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152103697