杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号(9月刊行分)その3です。
私が円城塔『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(文藝春秋)、杉江さんが大恵和実編『日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白』(中央公論新社)を紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?si=R7YRFf4apoFa3yGb&v=H9D8j5InC7w&feature=youtu.be
『コード・ブッダ』は、ブッダを名乗るコードの出現から“機械仏教”が広まってゆく過程を、実際の仏教史とコンピュータ史を綯い交ぜにしながら語ります。仏教の世界観をSF的に再解釈した、日本SFの伝統に連なる作品とも言えるでしょう。哲学的問答や小ネタの数々も楽しい。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784163918945
『長安ラッパー李白』は、日中合わせて8名の作家が競作した唐代SFアンソロジーです。表題作をはじめ、キチン質の外殻を持つ人馬一体の李世民、唐代の航空戦を描く牛筋皮パンクなど、実際の歴史と文化を踏まえた上でさらに突き抜けてゆくSF的想像力の共演が愉快な一冊。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120058318