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杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、9月号(8月刊行分)その1です。
杉江さんが松崎友理『山手線が転生して加速器になりました』(光文社文庫)、私が王城夕紀『ノマディアが残された』(中央公論新社)を取り上げました。
youtube.com/watch?si=HAqG3A0x3

『山手線が転生して加速器になりました』は、全7篇収録の短篇集です。
表題作は、パンデミックで無人化した東京に残る山手線を量子加速器に転用、さらに自意識を持たせて運用するという話。作者らしい理屈×ユーモアの取り合わせが楽しい一冊になっています。

『ノマディアが残された』は、作者にとって約8年ぶりの新作長篇です。
難民(動民)問題が深刻化し、独立自治単位“ガーデン”が国家を虫食い状に蝕みつつある近未来。SF的ギミックを巧みに用いた企みやアクションに満ちた追跡劇の中から、世界の諸問題があぶり出されてきます。

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