本日発売の人間六度『スター・シェイカー』(ハヤカワ文庫JA)、解説を担当しました。第9回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の文庫化です。
社会構造の変化もバトルも友情愛情も宇宙の存亡も、すべてを"テレポート"で貫いた一点突破が強烈な印象を残す快作です。中島かずき帯が強い。
文庫化に当たって、文章にもだいぶ手が入っています。 受賞時は良くも悪くも荒削りなところを中心に評価されることが多かったので、解説ではあえて少し細かいところ、勢いだけではない著者の長所だと思うところを、他の作品も絡めて書きました。
詳しくは触れませんでしたが、移動系能力者(白井黒子やジャンパーはもちろん、古くは8マンや009のような加速系、最近だと東堂葵や響凱みたいなトリッキーなやつ……)による異能バトルの系譜の置いてもおもしろい。
とにかく、今まで見た(読んだ)ことがない緊迫のテレポート・バトルが楽しめます。
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015030/