杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、今年最初の更新です。今年もよろしくお願いします。まずは1月号(12月刊行分)その1です。
私は、森岡浩之『プライベートな星間戦争』(星界社FICTIONS)を取り上げました。
第一部は独特の用語が彩る異色のミリタリーSF、第二部はスケールの大きな電脳SFで、ふたつのパートがどう関係するのか、巧緻な構成が読みどころです。作者の過去作を思わせる要素も随所にちりばめられています。
《星界》シリーズのように独特のルールに支配された戦闘、『優しい煉獄』を思い起こさせる第二部……。ん? ススムって? とかも気になりますね。
杉江さんが取り上げられたのは、北里紗月『赫き女王 Red Alveolata Queen』(光文社)です。
孤島での過酷なサバイバル、次々と襲ってくる変容した生物など、息もつかせぬバイオパニックホラーです。"バイオ"部分のアイデアは、SFファンにも読み応えがあると思います。
https://www.youtube.com/watch?si=lveSj5_iJQeR7Vey&v=YYguJLqIn3I&feature=youtu.be