杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、7月号その2です。
私は、ケン・リュウ、藤井太洋ほか『七月七日』(小西直子・古沢嘉通訳/東京創元社)を紹介しました。
東アジアゆかりの作家たちが、地域の神話・伝説をモチーフに描いた10篇から成るアンソロジーです。ファンタジイ優勢かと思いきや、読み応えのあるSFも多く入っています。SFファンもお見逃しなく。
杉江さんのご紹介本は、倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』(創元日本SF叢書)。
どの短篇も奇想に基づく特殊な状況から始まるのですが、読み進めるうちに独特の叙情が醸し出されてくるのが良いですね。「夕暮に~」は、電子で読んで眺める楽しさにも気づきました。