ツイッターでネビュラ賞受賞短編作品がオンラインで読めると紹介があったので、ちょっと読んでみた。

Rabbit Test
by Samantha Mills

uncannymagazine.com/article/ra

わたしにはめちゃくちゃ刺さった。読みながら体が痛くなりそうだった。

人工妊娠中絶をめぐるSF。ペニーロイヤルティーや違法ピル。闇での中絶手術、ミッドワイフの迫害。過去と未来の中絶を禁じた社会で産む/産まされる身体の苦しみと闘いが繰り返される未来(2090年代から2119年)が現在にループする。

2091年、子宮監視方針を取る政府のもと、月経のはじまった人には「ラビットテスト」という追跡アプリ使用が義務付けられ(2102年から10歳以上は義務付け)妊娠した可能性があると強制的に妊娠テストを受けさせられる。中絶は禁止。18才になればアプリの電源を切ることもできるが、二か月後に18の誕生日を控えた主人公グレースの月経は6日間遅れている。グレースはなんとか監視の目をくぐりぬけようとするが……

グレースは子宮監視方針の象徴として利用された子でもある。

本筋とはずれるけど、妊娠検査薬開発のための実験で、カエルの個体数を激減させる菌類が広まったことも初めて知った(調べてみたらカエルツボカビ というらしい

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中絶や生殖をめぐる分岐点を調べリサーチエッセイのような構造が半分で、かなり直接的なメッセージがこめられているため、最後まで応募を躊躇したとのこと。こういう作品が求められているのか悩んだのだという。発表後あまりの反響の大きさに本人も驚いているという。samtasticbooks.com/

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