『ちょびっツ』久しぶりに読んだ。思いの外良かった……というか、序盤の男性読者に媚びるようなえっちいシーンの多さと、中盤〜終盤のCLAMP味の差がすごい。
ちぃ(エルダ)の起動スイッチが局部にあること、好きでもない人にそこを触られそうになったら超高性能パソコンの能力をフルに発揮してNOを言うこと、この二つの設定だけでも、結構フェミニズム読みできるかもしれないなあ、なんて思った(女性の性的自己決定権とかの)。
でもその一方で、やっぱりこう、男性読者を獲得するために譲歩している感が読んでいて辛くもある。人間男性が女性型パソコンを持っているのがディファクトスタンダードだし。
そして今読むと、『デ・ジ・キャラット』とかにすごく絵柄を寄せていて、うおあーCLAMPの時代読み能力の高さよ……と思う。そして、だからこそ上記のような男性読者に譲歩している描写にモヤモヤもする。この二つが一体不可分だと思える感じも。