星史郎、マジで社会的動物としての人間の神経が色々通ってないんだなって書きながら感じる。北都ちゃんの言葉の中で彼に沁み通ったのは、「人を愛しちゃいけない人はいない」だけなのかもしれないな。そこが悲しい。
そして星ちゃんの存在をCLAMPがどう描いているかを見ていると、CLAMPは作品の中において「人を殺しちゃダメ」という倫理は採用していないのかもなあということを思わされる。「誰かを殺せば誰かが悲しむ、だから誰も誰かを殺しちゃいけない。ならばどうして忘れてしまうんでしょうね、大切なことを」というのは仮定でしかないから。
むしろ、「誰も誰かを殺してはいけない世界に住んでいる貴方達なのに、何故誰かのために死にたいだなんて思ってしまうのか、それは大切なこと、すなわち『大切な人を庇って貴方が死ねば、貴方はその大切な人を深く傷つけ悲しませることになる』という事実を忘れていて、忘れているからではないか」という意味だよね、あれは多分。
その「忘れ」とは何なんだろうな。愛のために見失うものがあるということ。愛は万能ではない。愛のせいで人は傷つけあう。愛は恐ろしいものでもある。
(書いている間に話が変わってしまったな)