グ・ラハ・ティアがエメトセルクと対峙した際に「私は、お前たちが翻弄してきたもの……人の歴史、人の執念によって導かれた代行者だ」と言う訳だけど、暁月のグ・ラハは当然もう水晶公のような意味ではその立場になくて、何ていうか……この、「古代人の恣意によって虐げられてきた現生人の代表者」が主要キャラクターに確固たる形ではいなくなっている、というのが暁月の肩透かしの構造上の原因かな……という気もする。
前もどこかで書いたけど、グ・ラハ・ティアはエスティニアンと真逆のもの――すなわち生者の思いをを背負ってきた人だ、と解釈できると思う。エスティニアンが過去とか死者の声と共に生きているのだとしたら、グ・ラハは未来とか生者の声と共に生きている人。
ただ、グ・ラハ・ティアはヒカセンと再び邂逅する前の百年をそのように既に生きていて、一通りその生き方を終えている、というのが独特のところなんだよな、と思う。生まれ変わったんだよな彼は……。
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