町田市立国際版画美術館に行き、「自然という書物 15〜19世紀のナチュラルヒストリー&アート」展を観た。これは力のこもった、よい展覧会。博物学や自然誌、博物図譜、ロマン主義やラファエル前派、進化論に分類学、ピクチュアレスクなどに興味がある人には、すごくおすすめ。
コンセプトと「伝えたいこと」が明確。説明を追いながら書物を中心とした展示を追っていくと、西洋における「自然を見る」「自然を描写する」「芸術のなかの自然」の関係と変遷がきれいに浮かび上がってくる。図録も、寄稿や解説、参考文献を含めてすばらしく、これで2千円は安い。
単眼鏡を持っていくと、より楽しめます。