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四畳半神話大系、先輩のパラレルワールドを垣間見ていくお話なのだけれど、二章で樋口さんが「自分は自分以外の何者にもなれない」と語るように、他のパラレル物小説でありがちな劇的な変化や転機があるわけでもなく、ただただ違う選択肢を選んだ同じような先輩を描いてるのも面白かった。
先輩を取り囲む人々、無駄ばかりでくだらなくも楽しい日々、蛾と共にやってくる好機、全てが同じで、その中で「まあこんな人生でも大目に見てやるか」と諦めのような納得を得られた最後が大変良かったんだな

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