X(旧Twitter)でこんなものを見かけてしまったけど、この国連広報センターの中の人は英語か日本語の両方、あるいはそのいずれかの運用能力が十分備わっていないのではないだろうか。

 パレスチナとイスラエルの順序が逆になっているし(これは絶対にやってはいけないことで、このアカウントの中の人は悪意でもあるの?と疑いたくなるレベル)、thriveが訳出されていない。あと、”be harmed”は「傷つき」ではなく(それだと勝手に傷ついて感傷にひたっているみたいな意味も帯びてくるし、原文の受動的な意味が落ちてしまっているので)原文に忠実に「傷つけられ」と訳したいよな。

 広報という立場上、表現の選択や微妙なニュアンスの違いなんかにも最大限の注意を払わなければならないはずで、この投稿は長文で文字数に制限があるとか翻訳の精度よりも速報性が求められるというわけでもないはず。

 国連広報センターの翻訳が相変わらずひどくって、人のことを言えたものではないけど、ここで”common home”の”common”とは、あなたと私の家は同じ設計で同じ形や大きさ間取りの〈共通の〉家というのではなく、あなたと私が一緒に使っているという意味での〈共有の〉家という意味だろう。

 いわゆる、ギャレット・ハーディンが「共有地(コモンズ)の悲劇」(tragedy of commons)と言った場合の”commons”の形容詞形。ほんと人のことを言えた立場ではないのだけど、国連広報センターとしてこの質で大丈夫なのかとものすごく心配になる。

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@mrmts 原文のcommonも、privateと対立する意味合いのpublicとすべきだなあと。地球は人間の所有物ではないのだから、「自らの所有物を共有する」意味合いのcommonはちょっと思い違いじゃないかと感じます。

人間の視点から環境について語ることの傲慢さについては、人間中心主義/非人間中心主義という議論があってそれはそれでよいのですが、少なくともここは順当に読めばprivateとかpublicとかの話ではなくて、少なくともグテーレス国連事務総長の原文は(動植物と人間が)〈共有している〉家、すなわち地球環境という意味です。

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