NETFLIX『三体』
最初はオックスフォード5ってなんやねん! ってなってましたが完走した結果。え、これすごくよくできてない?と認識を改めました。三体ガチオタの人にはまったく勧めませんが三体ってどんな話か読んでみようかなーというライトSF層におすすめする場合、ネタバレオッケーなら、まずこれを観てからでもいいと思う。
三体ってなんかすごい人たちがわらわら色んな目的をもって人類を延命させるジャンルでそのなんかすごい人たちのわらわらぶりが銀英伝を想起させる。
ただ銀英伝というか田中芳樹はキャラを作るときに私生活の細かい個性づけをちょくちょく入れ込むが、三体はそういうのあんまり無く本当に話のためだけに作られた駒みたいな扱い。
例外はすべての始まりの『彼女』くらい。後、田中芳樹の小説に出てきそうな大史。
三体それぞれの主人公も書き込まれてはいるが、キャラとしての個性はこの二人が頭ひとつ抜けている気がする。

オックスフォード5は三体の登場人物たちを細切れに再構成しているのだがこれは私は成功だったんじゃないかと思う→

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何故かっていうと三体の登場人物の多さは覚えるの大変だったから。『行動』や『葛藤』など『DO』や『BE』が重要ならその部分こそを『キャラ』にしてしまうという方法は乱暴だし、三体愛読者に対してはがっかり演出だっただろうが未読の人には有効な方法だったと思う。
そして私の場合この再構成のおかげで「あ、墓参り」「あ、余命僅か」とか原作のエピソードが頭に蘇りわくわくできた。
大胆な再構成により、三体のざっくりした面白さを未読の人に伝えられ、また一回読んだけど記憶があやふやな自分みたいな人には設定の再確認をすることができた。
ちなみに虐殺や拷問はばっちり再現されているので映像ならではの迫力を楽しめる。

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