先週の話ですが、東京国際フォーラムホールCで行われた明日海りおさんのコンサート「ヴォイス・イン・ブルー」を、現地と配信とで2回観た。
現地に行けたのは18日のマチネ、田代万里生さんがゲストの回。
明日海さんの歌唱のキーが、前に観たコンサート「ASUMIC LAB」よりもさらに高くなっていて、「私だけに」はとても進化していた。しかし私はそもそも明日海さんの男役時代のあの声に惹かれて宝塚を観るようになったこともあり、あの低めの声を聴ける機会が減っていくことにはどうしても寂しさを感じてしまう。今回、宝塚時代の曲もキーを上げて歌われていたので。
そんななか、ALL THAT JAZZはとても良かったです。フェミニンなセクシーさを前に出した衣装や化粧だったけど、私がいちばん好きな明日海さんの声だった。
20周年記念コンサートということもあって、明日海さんがこれまで歌ってきた曲が中心のセットリストだった。
『エリザベス・アーデン vs. ヘレナ・ルビンスタイン』のPINKをもう一回聴けたのが最高だった…!
『ガイズ&ドールズ』のIf I Were a Bellもかわいかったな。田代万里生さんがSit Down, You're Rockin' the Boatを歌ってくれたのも良かった!
宝塚時代の相手役さん4人がゲストとして登場する19日の公演は配信で観た。
髪をひとつにまとめ、パンツにブーツのマニッシュなスタイルとはいえ、とくに男役らしく作ってもいなさそうな明日海さんを、4人の元娘役さんたちがわいわい取り囲んでいるところは単純に観ていて楽しかった。明日海さんには『CASANOVA』が似合うよ!
個人的な思い入れがいちばん強かったのは花乃まりあさんとコンビを組んでいたころで、とくに『金色の砂漠』の二人はほんとうに大好きだったので、花乃ちゃんとのデュエットはグッときました。
いつも思ってるけど『金色の砂漠』は劇中で使われている曲もいいよね…
私はトップコンビが見せるロマンスにけっこうときめいてしまうほうだと思うんだけど、もう男役と娘役ではなくなって、フラットに楽しそうにしている明日海さんとゲストの4人を見て、ほんとうによかったな〜と感じた。
この回はゲストのコーナーが長かったのでPINKがカットされてしまって、それはかなり残念だった…
紗幕を使った演出が幻想的でとても綺麗でした。