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ものすごく久しぶりにBUCK-TICKの「Ash-ra」を聴き、そこからずるずるとSOFT BALLETのライヴ映像を観た。観はじめてすぐにいきいきと踊りまくっている森岡賢さんが目に飛び込んできて、ああそうだ、この人がもうこの世にいないことがつらくて、SOFT BALLETもminus(-)も遠ざけてしまったんだ、とすぐに思い出す。つらい。

2002年から2003年にかけての、SOFT BALLETの期間限定再結成のライヴはほんとうに楽しかった。あのときほどに熱狂できる瞬間がこの先訪れるとは到底思えない。こういうことを思うたび、自分はなんて寂しい人間なんだろう、と思うけれど、そのくらい過去に経験したライヴで浴びた輝きが強くて消すことができない。私もミュージシャンたちも歳をとってしまったし、一緒に光を分かち合った当時の友人も、もう私の隣にはいない。

ライヴに行かなくなったし、音楽を聴かなくなった。そのことが精神状態にもよくない影響を与えているんじゃないか、とも疑っているが、かといって好きだったバンドの楽曲を聴きだすと懐かしさにのまれ、生きていてもこの曲をライヴで聴いていたとき以上に良いことなんかないのに、という穏やかな絶望が押し寄せてくる。

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