「『わが闘争』のこの一節は、その差別がドイツとドイツ人とに対する絶対的に高い価値づけと表裏一体をなしていることを、教えてくれます。ある特定の他者に対する差別の感情や差別の実践は、差別そのものとして単独に存在するのではなく、私が絶対的に信服する高い価値や崇高なものとの対比において、その高いものを冒瀆しあるいは破壊すると私が見なすものへの憎悪を込めて、その憎悪を養分として生きるのです。」
池田浩士『ヴァイマル憲法とヒトラー』(岩波現代文庫、2022年)https://www.amazon.co.jp/ヴァイマル憲法とヒトラー-戦後民主主義からファシズムへ-岩波現代文庫-学術-456/dp/4006004567?&linkCode=shr&tag=dfgrwe-22&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_shr&creativeASIN=4006004567&camp=1207&creative=undefined&linkId=cea1e7bdb3c7dd122cc53bd43b9d38df @amazonより