2017年に書いた「教育勅語にはいいことも書いてある」論について(WEB論座、有料化されちゃった……)
「「教育勅語そのものは悪くない」とは、ここ最近の教育勅語擁護論の決まり文句と化している感がある。歴史的・政治的な文脈から「教育勅語」を切り離し、そこに書かれた字面だけで判断して欲しいという願望の現れなのだろう。けれどもその願いは彼女の中で矛盾している。
というのも、彼女が賞賛する「親に孝行し、兄弟姉妹は仲良く……」といった徳目だけならば、居酒屋のトイレやお寺の掲示板に貼ってあるしろものと大した違いはない。その徳目をそのへんの普通の人が書いたものならば、彼女はきっとありがたがりもしないだろう」。