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古新聞を切り抜いていると、2023年前半はタモリの「新しい戦前」を枕詞にした論表いろいろ多すぎ。
「通販生活」インタビューでもしゃべったが、「湾岸戦争、イラク戦争、ウクライナ戦争など、世界で大きな戦争が起きるたびに日本も事実上「参戦」してきました。……いくつもの「新しい戦前」をすでに私たちは経験しているはずなのです」と考えているので、「新しい戦前」シンボルはまったくのピンボケだと思うし、ともすれば「戦前」が「太平洋戦争」勃発以前(満洲事変とか日中戦争とかどこ行った?)のことだとなんとなく思われてしまっているのもいかがなもんかと思うし。

イメージを喚起しやすいシンボルを枕にしたいメディア関係者の気持ちはとてもよくわかるのだけれど、ウクライナ戦争から(日本政府の)国家安全保障戦略にいたる過程の、歴史的に際立っている点を、「新しい戦前」という茫洋としたシンボルで表現していいのでしょうか?

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