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現在発売中の週刊金曜日1403号に「統一教会の問題を「反日性」と多額の献金に矮小化する報道相次ぐ 構造的な政策介入の実態解明を」を寄稿しました。「岸田首相は「反日カルト」と決別し、統一教会への日本からの資金の流れを解明せよ」(郷原信郎氏、WEBメディア「論座」への寄稿、2022年08月20日)的な批判の仕方の問題点を書きました。

例えば小林よしのり氏(漫画家)は、「週刊FLASH」9月27日・10月4日合併号で、「統一教会の『日本は悪い国だから献金しなければいけない』という教えは、信者に自虐史観がなければ受け入れられません。それを擁護するのは、保守がずっと言ってきた『戦後レジームからの脱却』『戦後教育批判』と矛盾しています。……反日思想に洗脳され、カネ集めの命令だけを聞く奴隷になる。保守なら、日本人がその餌食になったことに対して、悔しいと思わないのか」と述べている。
 「自虐史観」なるものまで動員してきて「反日思想に洗脳され、カネ集めの命令だけを聞く奴隷になる」と信者像を描き出し、そんな「反日」教団に日本人が餌食にされたことを「保守」は悔しくないのかと挑発してみせているわけですね。
 このタイプの言説はほかにも、桑原聡氏(元『正論』編集長)が「保守を自任する以上、どんな理由があろうとも、その教義に「反日」が明記されている宗教団体と関係を持つべきではないだろう」(産経新聞10月29日付)と大仰に嘆いてみせたり、産経新聞「主張」(社説)では「教団が「反日」を教義とし、日韓の歴史問題による贖罪意識を洗脳の具としてきた実態が改めて明らかにされた」(同紙9月3日付) などと初めて知ったかのように驚いてみせたり、いろいろ忙しそうだ。

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