"国際女性デーは今では各国政府や大企業も祝賀するほど普及しているが、起源は二〇世紀初めの社会主義の運動に根ざしている。"
"一九〇八年のこの日、一万五千人の衣料品産業の女性労働者たちが賃上げや労働時間短縮、参政権を求めてマンハッタンの中心を行進した。その多数は移民女性だった。"
"その翌年、織物労働者の移民女性たちがストライキを行い、警察や経営者の弾圧にあった。これを受けてドイツの社会主義者クララ・ツェトキンらが一九一〇年に「国際女性労働者デー」の組織化を行った。"
"そのような歴史の上で、近年、ポーランドで二〇一六年に中絶禁止の政策に反対して女性たちが抗議ストライキを行い、同年アルゼンチン始めラテンアメリカ諸国でフェミサイド(女性をターゲットとする殺害)に対する抗議運動( Ni Una Menos)が大規模に広がった。"
"これを受けて、二〇一七年の女性デーにストライキをすることが呼びかけられている中、アメリカで著者らが立ち上がったのである。 "
『99%のためのフェミニズム宣言』
菊地夏野による解説